ピアノを演奏している時、いつも漠然とした手の動きの固さにずっと違和感を感じていました。ロルフィングを通して、それぞれの筋・骨が動く方向に身を任せることの心地よさを知りました。実際、施術後にレコーディングをしたときに、その心地よさによる大きな変化を感じることになりました。ピアノをタッチする手の動きが全体的に軽やかになり、表現の幅が大きく広がったのです。ロルフィングの最大の魅力は、自分の身体の動きに素直に従うことの大切さに気づけることだと思います。その結果、自分で自分の身体をコンディションニングすることの大切さを体感することになります。ロルフィングはセルフメンテナンス、自分で自分の身体のお世話ができるようになりたい方におすすめします。
施術の様子
演奏につながる制限を探していく中で手首周りの硬さに行きつきました。筋肉が硬いわけではなく、手首を固定し演奏してきた習慣による硬さです。不思議なものですが、頑張って使っている箇所は、その他の場所より、触れたときに感じられる重量感や硬さが異なってきます。クライアントさんには手首を委ねたまま前腕を動かしたり、指先を動かすことをゆっくり丁寧に繰り返し、手首に頼らない腕の使い方を体感してもらいました。施術後に腕を動かしながら「いつもと感覚が違います」と目を丸くされていたのが印象的でした。その後の演奏でも良い影響を感じていただけたようで幸いです。