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トム・マイヤーズのtalks at googleでのトークのあらすじと日本語訳(筋膜編1)

以前アップしましたtalks at googleでのトム・マイヤーズのトークの日本語訳兼要約をしています。(話している内容の完全な訳ではなく、ところどころ内容をまとめて翻訳しています)このトークでは2つのテーマについて話されています(冒頭では3つについて話すといっていますが実際は2つになっています)。1つは動きについて、もう1つは筋膜についてです。筋膜については、15:22から38:58まで語られいて、特に24:20頃まではマクロな視点で見た筋膜について、そのあとはミクロな視点で見た筋膜についてのお話をしています。今回は筋膜についての前半部分を書いていきます。


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ひとつながりの筋膜

15:22  筋膜は身体全体を包んでいる組織であり、実際の体ではみずみずしく動きます。身体全体を包んでいる様子はオレンジの内皮の構造と似ています。小さいレベルから見ていくと筋膜は筋内膜、筋周膜、筋外膜と細かく分けることができるが、システムとしてみるとひとつながりのネットとしてみることができます。このネットは筋肉だけを覆っているのではなく、骨、軟骨、臓器も覆っています。このように筋膜を1つのシステムとしてみてみましょう。筋肉や内臓を取り除いた筋膜の絵や太ももの3Dの画像から、筋膜というのは1つのつながりを持った構造と見ることができると思います。500年の解剖学の歴史の中でこの全体を表す解剖学書はまだなく、現在研究が進んでいるところです。このひとつながりの構造は今まで無視されてきていましたが、このように身体全体を包む構造であるので、身体に対してどのような働きかけをしようとも筋膜には働きかけていたことになります。このひとつながりの筋膜を理解することは、より良い結果を生み出すのではないでしょうか。


実際の筋膜の様子

19:58 身体の断面図を見ることで、外側(皮膚、脂肪の下)から、骨のレベルまで膜組織があることを確認できます。これらの異なる層が1つにつながっています。この筋膜はみずみずしく滑ることで幅広い動きと、動きの連動を可能にしてくれます。もし筋膜が乾いて動きが悪くなったり、使われすぎて炎症をおこしてしまうと筋膜が癒着してしまいます。この張り付いた筋膜が本来の動きを制限します。このような癒着については実際の遺体解剖では見ることができますが、解剖学書では見ることができません。なぜなら、解剖学書は筋肉を見せるためにこの組織を取り払っていたからです。だから今までは実際に動きを制限しているものを見落としていたのです。


筋膜は1つの細胞から始まる

21:44 筋膜は細胞から作られます。頭からつま先まで包んでいて、これはカエルの卵のような発生の初期段階から存在します。これが筋膜システムの始まりです。私たちが靭帯や腱のように別々に認識しているものも、この全体のシステムの一部ということができます。だから身体の一部をメスで切ったり、怪我で切れたり、老化でほつれてきたとしても、筋膜は生まれてから死ぬまで頭から指先までのひとつながりなのです。


引き込む筋膜システムと押し出す骨格システム

22:49 また、筋膜は力を伝達したり、溜め込んだりできます。単に骨から骨に筋肉を介して伝わるわけではありません。システムの視点で捉えると、骨格系は外へ押し出すシステムであり、筋膜とその中に含まれる筋肉は中へ引き込むシステムと言えることができます。陰と陽のようなこの2つのシステムのバランスによって私たちの姿勢や動きが行われています。私たちが認識できるような動きのパターンは人生の中で蓄積されたこのバランスの中で生じてきます。


筋膜の感覚と慢性的な症状

23:52 そして、このバランスはトレーニングや筋膜そのものを変えることによってそのパターンを改善することができます。また身体が感じる多くの感覚は筋膜から来ています。筋膜は筋肉の6倍の感覚受容器があるのです。ですからストレッチなどをするとその受容器が体に何が起きているかを教えてくれているのです。そして多くの慢性的な怪我は筋膜の影響を受けていると言えます。24:22まで

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動画では様々な映像とともにこの内容が話されています。この内容をふまえながら、字幕をつけながら見てもらえるとより理解しやすいのではないかと思います。