ブログ・情報

体感を伴う学習

みなさん、Talks at Googleを知っていますか?

テクノロジーのみならず、様々な業界での今注目されているスピーカーを招いてプレゼンしてもらう番組です。


昨年の11月にロルファーで、「アナトミートレイン」の著者であるトムマイヤーによる講演がありました。「アナトミートレイン」では、従来の分離された筋肉ではなく、つながりのある筋肉・筋膜による身体の見方を提唱しています。臨床に携わるセラピストやトレーナーの業界では近年とても話題になっている本です。Talks at Googleでは人間の身体を解剖学視点のみならず、人類の歴史など様々な角度からをとらえ直した興味深い内容を話しています。


講演の中では、テクノロジーが進歩し、体を動かす環境は減っていくなかで、私たちは体の使い方や動き方も再考する必要があると言っていました。例としてあげられていたのが椅子への座り方かたです。私たちは毎日の生活の中で椅子に座るといった動作を行なっています。しかしながら椅子にどのように座るかといったことを習うことはありません。ここでいう椅子の座り方の学習というのは「腰を立てて、胸を張り、顎を引きましょう」といったいわゆる「正しい姿勢をつくる座り方」ではありません。座骨と座面のコンタクトを感じ取り、そこから骨盤を前後に揺らしながら、「自分にとっての腰の楽な位置を見つけ出す」といった、「体感を伴う学習」です。このような学習の仕方では、骨盤が前に傾きすぎている時や、後ろに傾きすぎている時の体の様子にも意識を払っていきます。自分自身で様々な状態を試し、感じ取りながら、最適なものを選択していきます。


小さい頃から無意識に、または意識的にとっている姿勢や動きに無理や力みがあるとそれは体への負担となって返ってきます。ロルフィングでは、このように身体に主体的に向き合いながら、自分でより良い姿勢や動きを獲得していく、身体学習(動作教育)を行います。また、そのような動きの獲得の妨げとなるような筋膜の不具合を取り除いていきます。普段自分が座っているとき、立っているとき、身体はどのように支えれれているか(腰など一部で支えているのか、体全体で支えられているのかなど)に意識を向けると自然で整った動き姿勢に近づくヒントがあるはずです。