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ドイツでのスーパービジョンの記録

8月の後半に訪れたドイツで、スーパービジョンを受けてきました。スーパービジョンとはロルフィングの学校を卒業後1~2年の認定ロルファー向けのクラスで、独り立ちした後の技術の復習などを目的としたクラスです。ここ二、三日に見直す機会があったので、備忘録としてブログに残しておこうと思います。

①コンタクト(タッチ)について

身体の4つの層:表皮、ファッシャプロファンダ、マイオファッシャ、骨の層(先生によって層の表現の違いはあるが、今回のインストラクターGehard Hesseのもので統一)スーパービジョンではこれらの4つのうち3つの使い分けを練習しました。


ファッシャプロファンダの層は表皮、表層筋膜の下の深筋膜の層のことを指します。深筋膜は筋肉同士を結びつける比較的浅い層なので、筋肉や関節をまたいで隣のセグメントまでワークできます。練習では、上腕を触れながら前腕や胴体へワークをしました。このワークは、組織をグローバルに感じるために、一点に集中しすぎず、視野を広く持つことが重要となります。

マイオファッシャの層は筋周膜のレベルでローカルに触れていきます。個別の筋肉の触りわけに近いですが、先生からは指で探したり、圧を強めるのではなく、タッチの意図を明確にすることをアドバイスされました。広いシートを触れるように扱う深筋膜の層と異なり、筋肉の付着部が意識されたコンタクトになります。

骨の層は筋肉と筋肉の間の筋間中隔からコンタクトしていきます。骨の層まで達すると、組織の跳ね返りが硬い感覚が得られます。いつも実感されることですが、深いコンタクトをするときほど、自分の身体の使い方が重要になってきます。自分の癖としては深い組織へ向かおうとすると、腕や肩でプレッシャーをかけてしまい、体幹が潰れて、力が逃げてしまうことがあります。いただいたアドバイスは頭と足が伸びるように身体を使えると、身体全体でテントを張るような感覚になり、腕への力を意識せずとも、効率よく力を使えることができました。

セッション中は3つの層を使い分けることが重要です。自分の身体の使い方を整えて力を効率的に伝えられるようになると、脱力した優しいコンタクトになるのでより細やかな変化をキャッチ出来ます。今後も良いコンタクトをいつでも体現できるように、練習していこうと思います。



②ワークについて

全身を、四肢、脊柱、顔の3つに分けて以下にまとめていきます。


四肢のワークはプロファンダの層とマイオファッシャの層をそれぞれ練習しました。マイオファッシャへ意識するときは、固有の筋肉の動きを導きながらコンタクトをすることで、効果的にワークができました。

脊柱へのワークは骨、筋肉、筋膜を含めた組織全体にコンタクトをしました。脊柱の前弯部、後弯部の組織の重さを確認し、重たい部分には手をクッションのように用いて、組織が緩んでいくのを確認しました。そして、伸展や回旋をさせながら、頚椎、胸椎の移行部などを触診していきました。頸部、胸部の動きの制限には胸骨と胸椎の間の結合組織(縦隔など)によるものもあります。今回はそのような場合に対しての胸骨側からのワークを復習できました。横隔膜のワークも同様に胸郭内の腱中心への意図を明確にしながらワークを反復しました。これらの身体の内側の部分はロルフィングではfront of back(脊柱の前側の部分)と呼び、特にコアセッション(4~7回目)で扱います。人によって組織の跳ね返り方や、組織が緩むまでの時間に差があるので、異なるモデルに対して練習を出来たのは良い経験でした。

ロルフィングのsession7では顔へのワークも行います。筋肉へのワークとしては側頭筋、翼突筋をワークし、骨間のつなぎ目に関しては、1. 前頭骨と鼻骨、上顎骨2. 上顎骨と頬骨、口の中から上顎骨と口蓋骨を練習しました。セッション7では脳頭蓋と顔面頭蓋に機能的なスペースを作るのがの目標の一つなので、顔へのワーク非常に重要なのですが、他の部位に比べると扱う回数が少ない箇所でもあるので、今回改めてその復習ができてよかったです。

学校を卒業して1年半程になりますが、自分と同じ頃に卒業した仲間と共に改め学び会えたことは非常に貴重な体験となりました。


一つ一つ普段のセッションに活かせていきたいと思います。